2005年3月1日,3月15日.5月3日
”遊”名山30 挑戦記 その5


行った日 行程 遊名山30(ポイント) 市町村
2005年3月1日 東吾野駅→ユガテ→越上山→顔振峠
→八徳→高山不動尊→萩の平茶屋→西吾野駅
ユガテ(290)
顔振峠(500)
高山不動尊(608)
(埼玉県)
飯能市・毛呂山町
越生町
このコースは、車道が並走してる区間が多いです。
9:55 東吾野駅しばらく飯能市)

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 今回は、3ヶ所を一度に回りました。距離は長いですが、さほど標高差はありません。
 このルートは、山道に出たり車道に出たりを幾度と無く繰り返しながら進んでいきます。さらに、この付近は山道同士の分岐点も非常に多いので、道を間違えないように注意が必要です。
10:10 福徳寺

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 駅から少し歩くとこの寺院がありました。
 写真の阿弥陀堂は重要文化財に指定されています。
10:50 ユガテ

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 福徳寺からしばらく北へ進んだ所を右へ曲がり、車道から離れて少し登るとユガテにたどり着きます。

 ここは、様々な花が咲き誇る美しい集落と言われています。この時期は殆ど花は咲いていませんが、それでも十分綺麗です。ユズがたくさんなっていました。
11:20 エビガ坂(しばらく飯能市・毛呂山町の境)

11:50 十二曲り
 ユガテを出て、車道を横切り、再び山道に入ります。毛呂山町との境目辺りに、鎌北湖方面との分岐点があり、そこは「エビガ坂」と呼ばれています。
 
 飯能市・毛呂山町の境目に沿うように進んでいくと、「十二曲がり」辺りで、再び車道に出ます。この後しばらくは、山道と車道が並走しています。
12:00 安曇幹線363号鉄塔
 主要な送電線である安曇幹線の鉄塔の下をくぐりました。
12:25 一本杉峠方面への分岐
(飯能市・毛呂山町・越生町の境)
 分岐点です。ここから少し北へ行くと「一本杉峠」があるそうです。
 「一本杉」と言われても、周りは見渡す限りの杉林なのだが…
12:42 越上山への分岐(飯能市・越生町の境)
12:55 越上山
(おがみやま)(越生町)
 越上山という山の山頂が、すぐ近くにあるようなので寄って見ました。
 行き止まりで、展望もほとんど無いという、何とも地味な山頂です。

 分岐点からの距離は短いですが、傾斜は急で岩場も多く、意外と大変です。
13:15 諏訪神社(飯能市・越生町の境)
 突然立派な神社に出ました。
 かつて越上山の山頂にあった神社をこの場所に移したのが由来らしいです。
13:32 顔振峠(飯能市・越生町の境)

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 諏訪神社からしばらく進むと車道に突き当たります。顔振峠へ行くには、車道を右に進んで行きます(ややわかりづらいです)。

 顔振峠です。「かあぶりとうげ」とも「こうぶりとうげ」とも読みます。
 ここには現在でも峠の茶屋が存在します。

 源義経がこの峠を通り過ぎたとき、その景色の美しさに何度も振り返ったというのが、この地名の由来と言われています。しかしなんと、ここに立てられている案内板が、その説を否定しています(義経はここではなく北陸の方を通り抜けたのだと…)。
14:35 八徳の集落以降は飯能市)  顔振峠を通り過ぎてしばらくしたところで、車道を左側へ外れて、山道を下って行きました。
 八徳という集落を抜けると、急な登り坂となります。
15:30 高山不動尊

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 関東三大不動の一つ、高山不動尊(高貴山常楽院)です。
 国指定重要文化財の「木造軍荼利明王立像」をはじめ、様々な文化財が有るようです。

 近くには、関八州見晴台という展望ポイントがあるようですが、時間的にも体力的にも余裕が無いので、そこに行くのは諦め、西吾野駅を目指しました。
16:15 萩の平茶屋  高山不動尊から降りていく山道の途中に、萩の平茶屋という小さな茶屋が突然現れました。
 でも、休みでした(まぁ、こんなところで店が存続できること自体が驚きですが)。
17:19 西吾野駅
 西吾野駅。西武線の山間部の駅の中でもとりわけ寂しげです。


行った日 行程 遊名山30(ポイント) 市町村
2005年3月15日 (皆野駅からのバス)→風戸入口バス停→猿岩
破風山→ユズ園→野巻→皆野駅
破風山(627) (埼玉県)
皆野町
はっぷさん」もしくは「はっぷざん」と読みます。
埼玉県内には、同じ漢字で「はふうさん」と読む別の山も有ります。
風戸入口〜破風山は、関東ふれあいの道「秩父盆地を眺めるみち」の一部です。
9:16 西武秩父駅(秩父市)
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9:50 皆野駅以後ずっと皆野町)
 西武秩父駅から御花畑駅まで歩き、秩父鉄道で皆野駅へ行きました。
 蓑山のときにも訪れた駅です。


 注)写真は西武秩父駅です
皆野町営バス(¥150)
  10:00 皆野駅
   ↓
  10:15 風戸
(ふっと)入口バス停
 破風山へは駅から徒歩でも行けなくはないですが、バスでふもとまで行くことにしました。(帰りは歩いてきました)
 バスの本数は少ないので、事前に時間を調べてくる必要が有ります。なお、今回は、北東側のふもとの「風戸」へ行きましたが、南側のふもとに行く西武バスは、さらに本数が少ないです。

 集落から一旦山道に入り、しばらく登ると再び集落に入ります。
10:45 集落を抜ける

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 意外と長く集落が続いていましたが、ここから本格的に登山道に入ります。

 大量の花をつけた杉林がどこまもでも続いていました。この日一日だけで、恐ろしいほどの量の花粉を浴びたはずです。
11:20 猿岩

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 猿岩という大きな岩です。
 その名の通り猿に似て………いるのだろうか???
11:30 休憩所  山頂まであと少しという所に東屋があります。
 ここは別の登山道と合流地点でもあります。
11:40〜11:55 破風山(はっぷざん)


↑左:東側(皆野町中心部・蓑山方面)クリックで拡大
↑右:南側(武甲山方面)クリックで拡大
 山頂です。ここからは、秩父盆地の広範囲を見渡すことが出来ます。
 皆野町の中心部を挟んだ向こう側には、蓑山があります。

 まだ午前中ですが、あとは降りるだけになりました。
 ここから降りる道はいくつもありますが、皆野駅に一番近い「野巻」へ降りる道を選びました。(後で思えば、別の道へ行った方が良かったのだが…)
12:00 休憩所まで戻る  東屋があるところまで戻り、別の道へ進みます。ちなみに、東屋があるせいで、分かれ道があるというのがわかりづらいです。
 札立峠への道と分かれ、コンクリートの道に出たらそこを左に進みます。(この辺も少しわかりづらい)
12:15 ユズ園

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 広大なユズ園の中を通り抜けて行きます。ユズ園の中はずっと舗装道路です。
 ユズ園の端には写真のような金属製の案内板があります。全然読めません…
野巻への道

(↑左右ともクリックで拡大
 …何かとんでもないことになっています。

 とにかく倒木が多いのです。倒木が積みあがっていて、道をふさいでる所も有りました。右も左も急斜面のため、よける事は出来ません。上を乗り越えるしかなく、乗った木ごと谷に落ちないかと、かなり怖かったです。
 見た感じでは、ほとんどの倒木が、ごく最近倒れたようでした。花粉症対策のために、誰かが意図的に倒したのではないかと思いました。(あくまで勝手な推測)

 写真(右)のところでは、読めない案内板が再登場しました。
13:15 野巻(ふもとの集落)  やっと降りられました。道をふさぐ木のせいでかなり疲れました。
 山からは降りられましたが、駅まではまだ距離があります。一応バス通りですが、一日に5往復くらいしかありません。
14:18 皆野駅  駅に着きました。今回はかなり早い時間の到着です。


行った日 行程 遊名山30(ポイント) 市町村
2005年5月3日 芦ヶ久保駅→(東側の登山道(沢))→二子山雌岳→二子山雄岳
→二子山雌岳→(西側の登山道(尾根))→芦ヶ久保駅
二子山(883) (埼玉県)
横瀬町
妻坂峠〜大持山〜武甲山のページの地図参照
駅から近いので気軽に登れますが、山頂付近の傾斜はかなり急です。
9:08〜9:30 芦ヶ久保駅(横瀬町)

(↑クリックで拡大
 3月末に愛知県に引越しました。しかし、遊名山への挑戦はまだ終わりません。


 丸山から降りてきた時にも利用した芦ヶ久保駅です。セブンイレブンが駅の近くにあるので、食料を調達できます。(ここ以外の山間部の駅前には、ろくな店が無い事が多いので注意)
10:00 「兵ノ沢」の案内板
 芦ヶ久保駅から二子山へ行く登山道は2つあります。沢(兵ノ沢)沿いの道と、尾根を歩く道です。
 登りは、沢の方の道を選びました。登山口は、「道の駅 果樹公園あしがくぼ」の近くにあります。

 足元が滑りやすく、なかなか速く歩けない道です。
11:00 二子山雌岳

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 とんでもなく急な坂道を、ロープをつかみながら登って行くと、一つ目の山頂(雌岳)にたどり着きました。前述した2つの登山道の合流地点でもあります。展望は有りません。

 「二子山」という名前が示すように、この山には山頂が2つ有ります。これから、もうひとつの山頂(雄岳)へ向かいます。
11:15〜11:45 二子山雄岳(882.7m)

(↑クリックで拡大というか広範囲表示

左:横瀬町・秩父市中心部クリックで拡大
右:武甲山クリックで拡大
 雌岳と雄岳の間は、距離は短いものの、傾斜が急な岩場が有ります。
 そしてたどり着いた雌岳ですが、ここも展望は有りません。ただし、雌岳を通り過ぎて少し進むと、横瀬町・秩父市中心部や武甲山が良く見えるポイントが有ります。
11:52 二子山雌岳  雌岳へと戻ってきました。帰りは、尾根の方の道を選びました。
12:03 洞窟
 雌岳から少し降った所に、洞窟が有りました。
12:40 浅間(せんげん)神社
 山道の途中にある小さな神社です。 「冨士浅間神社」の看板が掲げられています。
 日本中に数多く存在する、富士山の神を祀る浅間(あさま・せんげん)神社のうちの一つです。
13:15 鳥居
 登山道が終わり、線路の下をくぐる直前に、浅間神社の鳥居が有ります。
13:30 芦ヶ久保駅  登山口から駅までは、たいした距離はありません。
おまけ

左:芝桜クリックで拡大
右:横瀬駅付近から見た二子山(クリックで拡大)
 この後羊山公園へ行き、今年もまた芝桜を見てきました。(去年行った時の様子はこれ


行った日 行程 遊名山30(ポイント) 市町村
2005年11月5日 三峰口駅→贄川宿→タツミチ→秩父御岳山
→(王滝沢)→普寛神社→道の駅・大滝温泉
秩父御岳山(1081) (埼玉県)
秩父市 ※1
小鹿野町 ※2
※1 2005年3月31日までは、荒川村及び大滝村でした。
※2 
2005年9月30日までは両神村でした。
木曾御嶽山の開祖、普寛導師の出身地だそうです。
林道工事中で、登山道も変わりつつあります。
10:10〜10:30 三峰口駅〜贄川宿
しばらくは秩父市・荒川村)

左:白川橋(クリックで拡大)(駅の対岸から撮影)
右:県道37号の方へ曲がりましょう
 二子山を制覇し、残すはあと一箇所という状態ながら、なかなか予定を合わせる事ができず、半年が経過してしまいました。でも、なんとか冬になる前に来られました。


 今回のスタート地点は秩父鉄道の終点・三峰口駅です。三峰山のときには荒川村でしたが、今は秩父市です。

 秩父御岳山へは、駅から直接歩けるのですが、駅周辺にはその案内板は見当たりませんでした。
 白川橋で荒川を渡り、国道140号を右へ少し進み、県道37号に入ると、そこが贄川宿です。
10:30 贄川宿

(↑クリックで拡大)
 かつて秩父往還の宿場町として栄えたという贄川宿です。

 公衆トイレのところを左に曲がり、さらにその先で左に曲がります。案内板が目立たない場所にあったので、つい通り過ぎそうになりました。
10:50 即道の墓  案内板によると「即道の墓」だそうです。誰だかは知りません。
12:00 山の神  「山の神」というポイントです。祠か何かが有るかと思いましたが、特に何も見当たりませんでした。
 歩き易いながらも、特に目立つ物も無く、案内板も少ないという、やや寂しげな道が続きます。
12:20 タツミチ
(秩父市・荒川村と、小鹿野町・両神村の境)

(↑左右ともクリックで拡大)
 猪狩山方面からの道との合流地点です。
 すぐ下には林道が有るのが見えます。
13:15 強石コースとの合流地点
(秩父市・大滝村と、小鹿野町・両神村の境)

(↑クリックで拡大)
 強石(こわいし)からの別の登山道との合流地点です。
 ここには簡易トイレが有るのですが、傾いていて、今にも崖から落ちてしまいそうです。
13:20 秩父御岳山(1080.5m)
(秩父市・大滝村と、小鹿野町・両神村の境)

左:山頂の祠(クリックで拡大)
右:西側の風景(クリックで拡大)
 山頂に到着しました。この時点で”遊”名山30完全制覇です。ここには二つの祠があります。ふもとにある普寛神社の奥宮です。また、ここからは奥秩父の山が見渡せます。

 ただし、山頂はあまり広くない上に、祠が場所を取っているので、登山者が多いと自分の居場所を確保しづらいです。


 この後は、落合方面へ下山します。
14:05 普寛トンネル以後は秩父市・大滝村)
 山頂付近は、かなり急な下り坂です。
 しばらく進むと、重機を使った工事が行われている箇所に出ました。そこからは、重機によって作られた道を下ることになりました。当然、広くて傾斜もさほどきつくない道なのですが、土がやわらかくて意外と歩きづらかったです。

 そのうちに、建設中(?)の林道に出ました。目の前にはトンネルが有ります。ここより下は、ちゃんとした(工事中でない)登山道でした。

注)このトンネルはくぐりません
王滝沢

(↑クリックで拡大)
 しばらく降りると沢沿いの道となります。
 この区間では、丸太を組んで作られた橋を何度も渡るのですが、崩れかけていたり傾いていたりするのが多く、ちょっと怖かったです。
15:05 普寛神社

(↑クリックで拡大)
 登山道が終わると、この神社のところに出てきます。
 木曾御嶽山の開祖、普寛導師の生誕の地です。

 すぐ近くには落合バス停があります。しかし、私が着いた時は、バスがちょうど行ってしまった所でした。
15:20 道の駅・大滝温泉

↑「雁坂峠」の歌碑(クリックで拡大)
 バスを待つ時間を潰すために、近くにある道の駅まで歩きました。
 しばらく道の駅を眺めた後、「大滝温泉遊湯館」バス停から三峰口駅行きのバスに乗って帰りました。

あとがき

↑2005.11.06
 名古屋へ向かう500系新幹線
 (クリックで拡大)
 2004年11月13日に挑戦を始める時は、完全制覇を狙う気は全くありませんでした。と言うのも、愛知県への引越しまで半年も無かったからです。でも、いつのまにか、引越しもでに何とかして間に合わそうとして、かなりのハイペースでめぐるようになっていました。結局、真冬を避けたために、引越しまでに間に合いませんでしたが、こうして無事終わらせることが出来ました。
 これから ”遊”名山30 に挑戦する人の参考になれば嬉しいです。(…だったらもっと早く作れよ)

  2006年2月27日

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